ラフロータ杯 in Notos 後記
半年ぶりの模擬戦大会、楽しませていただきました。以下ご報告。

 ラフロータカップ in N鯖 公式結果一覧:
  http://wwwkokowww.blog71.fc2.com/blog-entry-46.html
  ※左掲画像の素材も上記HPから拝借いたしました。

  画像中の青い線は前回記事での予想的中、赤い線はハズレた箇所を指します。

▼goodbyeな軌跡。
  で、紫の線は自艦隊。準々決勝敗退となりました。さいごは相手もびっくりしたんじゃないかというくらい、普段でもあまりやらない沈みかたで各々沈んでいきました。goodbyeは自艦隊で3隻目の被撃沈艦となったのですが、一瞬の躊躇がそのまま白兵中の船体にぶつかって船尾を相手に差し向ける最悪の形で出てしまい、途方もなくマヌケな沈みかたに無念を通り越してしばし呆気にとられハイさようならという感じ。

  週末の定例模擬でもこういう戦闘は確かに稀にあるのですが、その‘稀’が一番してはいけない場面で味方に揃って出た展開。逆に言うとそこを確実に突いてきた相手Schwarz艦隊のみなさんが予想以上に上手かった。カロネード多用、砲術家、斥候、フィリバスタがいて通常弾防御も混ぜるという、他には見ないけれど後から振り返ればかなりバランスの良い構成を採っていた点も感心しました。その後もSchwarz艦隊は、前回記事で優勝候補の一つとしたSea Anemoneを撃破、決勝まで進んで本大会の台風の目となった観があります。

  正直な話、わたしの艦隊は2回戦での特攻野郎A艦隊との戦闘に精力を注いでいたため少し気が途切れていた印象も否めず、みな判断の精度にブレがありました。これはとても悔やまれるところです。自分が沈まなければまだ行けたはず、とは恐らく3回戦で沈んだ味方4人のいずれもが思っているところでしょう。まだまだやれることはありますね。

▼優勝艦隊の奇妙な秘密、大会MVPと決勝戦。
  優勝艦隊は“あばちょと奇妙な実艦隊”。予想も当たりました。旗艦のabbacchioさんが焼き討ちスキルを搭載していた点を非難する向きがあったらしくちょっと驚いたのですが、では他の艦隊がそれをしなかったのは‘敢えて自重していた’からなのか、と考えればその非難が的外れなことは明白だとわたしには思えます。
  艦隊自体が十分に強くなければ、純粋に勝ちに行く戦術検討の帰結として焼き討ちスキルを混ぜるような真似はできないのですよね。ふつう、旗艦の装甲戦列艦であれば耐砲撃装甲や排水ポンプが付けるのが妥当です。準決勝以降が殲滅方式とはいえ、それを付けないリスクを敢えて侵せたのはこの艦隊の実力を前提として初めて成り立つ判断でした。

  今だから明かしてしまえば、実はこういう‘遊び’の余地を持てたのが、この艦隊の何よりの強みだったりします。abbacchioさんは他にも特大ラムを装備し、守備衛生隊で臨むなど本大会を通じてオンリーワンの選択をしていましたし、白兵役のガルノルトさんは相手に応じて重ガレアスとラ・ロワイヤルの使い分けが可能です。機雷役による特大ラム装備は接舷回避による被打撃増大のリスクを呼びますが、それを凌げれば機雷による与ダメージ機会の増加や衝角攻撃そのものによるコンボ打撃が読み込めます。一長一短あるガレアス級の船種選択と同様、いずれも一見微細な差異ですが積み重なると艦隊全体にとって大きな強みになる‘仕掛け’なんですよね。
  焼き討ちスキルの搭載もこれらと相互に密接にリンクした‘仕掛け’の一部であったからこそ初めて有効となったわけで、現状では他艦隊がたやすく真似できるものではないとする理由もここにあります。まあただ、できると自認する艦隊がもし他にあれば相手として面白いので、ぜひ実行してほしいとは思います。可能性だけを言うなら誰にでもあるのは当然なので。

  特に大会MVPに選ばれたガルノルトさんについては、この一年あまりを通じて常にガレアス級の船種による艦隊戦術を磨いてきたのを間近で見てきたのでよく分かります。最初の頃はハマれば強いけれど外れると艦隊の弱点でしかなかったのですが、これは現在ガレアス級に乗ってくるほとんどのプレイヤーに対しては依然言えることなんですね。この一年の研鑽を通じてその水準から飛び抜けたことが彼の強みであり、彼がいてこそ成り立つ戦術として、上記に述べたような諸要素の総合である比類なき‘敵艦隊の支援量への圧迫力’が生まれたわけです。これが前回記事にて優勝候補筆頭とした理由の第一でした。
  そしてこの艦隊に勝つためには、まさにこの点を総合的に把握することが重要だったわけなんですが、それが一番できたのはgoodbyeのいる艦隊だっただったけに、やはり決勝で戦ってみたかったと改めて悔やまれます。従ってこの優勝艦隊による搭載能力の選択をトータルで批判するならまだしも、焼き討ちのみを取り出して非難するのは完全に視野狭窄ということになります。(ちなみにこの非難の源となったらしいかたのブログでは、必ずしもそうした意図による発言ではない旨が後付けされています)
 
  決勝戦は両者一隻ずつ減っていく激戦となったものの、最後は文字通り支援量への攻撃によって勝負が決まりました。機雷による被ダメージに対する修理と、白兵に対する外科支援によってSchwarz艦隊の動きが鈍くなったところを撃ち抜いていく展開となり、3vs3となって以降はSchwarz側の支援役となった外周に張るカロネード搭載艦が焼き討ち効果で水を切らしたため被拿捕艦、全体の修理量が下がっため被撃沈艦と相次いで白旗が上がる展開に。
  
▼予想外です。
  前回記事での予想を外した画像中の赤線部分、Schwarz艦隊の躍進については上述したので、他の3箇所について。
  青帆艦隊が巣鴨艦隊を破った戦いは観戦したのですが、外周カロネード艦と白兵艦の相対的な撃たれ弱さという巣鴨艦隊最大の弱点をきっちり摘みとっていく展開は周到でした。続く対Sea Anemone戦においても一度は5:3まで持ち込んだのですが、この大会ルール下ではそこで亀になりさえすれば物資の差や制限時間の問題から相手がボロを出さざるをえないところを、なぜか潰しに出たことが仇となりました。青帆の売りは堅実さにあるというのがわたしの認識だったので、1回戦はそのものの戦闘に拍手、2回戦は非常に惜しまれる展開でした。

  A.F.O.Kの準決勝進出については、前回記事で「最初の一隻を落とせれば脈あり」とした通りになったようです。艦隊錬度に問題ありと見ていたのですが個艦レヴェルでの力量は確かですから、この艦隊が優勢に立つとそうそう逆転できるものではありません。
  もう一つは名前が決まりませんでした艦隊の不振についてですが、実はここが一番予想が外れそうだとは思っていました。このメンバー中心の艦隊と最近幾度か戦った際に、以前に比べ格段に撃たれ弱くなっていることが気になってたんですね。けれどもキミミ団の勝ち抜けはそれを考慮に入れてもやはり予想外、ネットラジオの出演者もいらしたようで、素直に健闘を讃えたいと思います。
  ここまで書いてきて気づいたのですが、予想を外して勝ち進む艦隊はだいたい団体内で独自の研鑽を積んでいたり、goodbyeが参加することのないイングランド模擬で強くなってきた艦隊に多いようです。ポルトガルやフランスの模擬はイスパニア模擬と合流することがあるので、次の機会があればこの点も留意しておきたいところです。

▼おわりに。
  実はgoodbye個人にとって、この大会は初めて予選リーグ敗退や1回戦敗退ではない形で勝ち進めたイベントでもありました。さいごに自戒の意味でもう一度書き付けておけば、不甲斐ない終わりかたをしてしまった最大の原因はやはり精神的なものだったと改めて思えます。硬くなってました。省みると、待ち時間中の些細な作業も含め、ふだんはやっていることを色々としてなかったことに気づきます。こういう場で平常心で戦えるためにはやはり、それなりの裏付けを築き上げておく必要もあるんだなあと、今後への課題も見つかる機会となりました。リアルでは本番に強いほうなんですけどね(笑)。

  というわけで、大会そのものは3時間ほどで終了するコンパクトなものでしたが、個人的にとても楽しませていただきました。運営のみなさん、ありがとうございました。そして出場したみなさん、支援や観戦など何らかの形で関わっていたみなさん、おつかれさまでした。
  それからネットラジオの中継、ゼフィロスサーバのキャロルさんというかたメインの放送でした。深みのある声がとても良かった(笑)。わたしは普段このゲームをしているとき常に他の映像や音声を付けているため、DOL系のネットラジオはほとんど聞かないのですが、臨場感があって面白かったです。こちらに出演されたみなさんもおつかれさまでした。
  こういう企画、やはり半年に1度ではもったいないですね。今後も企画されるようでしたら、協力できることはぜひいたしたく。出場者の立場はたぶん譲れませんけれど(笑)。

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