先週の半ば、‘大航海時代Online’の公式HPにおいて海外からの不正接続アカウントについて利用資格取り消し等の処分告知が為されました。類似の処分は過去にも幾度か実施されてきましたが、今回の実施はその内容や規模から処分に該当しないプレイヤーの間でもその後ちょっとした波紋を呼びました。今回はこの件について。
▼概要
まず公式HPの告知文を念のため挙げておきます↓
http://www.gamecity.ne.jp/dol/news/important/body_230.htm
これに関するプレイヤー間の議論の一例として、教祖ブログのエントリーを以下に↓
?提起: http://nekokyoudan.blog14.fc2.com/blog-entry-1060.html
?検討: http://nekokyoudan.blog14.fc2.com/blog-entry-1061.html
?発案: http://nekokyoudan.blog14.fc2.com/blog-entry-1062.html
この問題に触れているプレイヤーブログは他にも多々ありますが、コメント欄も含めた上記3エントリーにおいて議論の沿革はおおよそ示されていると思います。
また公式掲示板[http://www.gamecity.ne.jp/dol/bbs/index.htm]でもより盛んな議論が交わされていますが、‘この場所であれば運営サイドの目に留まる可能性がある’という意識が影響するのか常に論点が曖昧なまま維持されがちで、上記?のコメント欄同様の議論の飽和が早々に起きている印象があります。
▼何が本当の問題なのか
上記に挙げた教祖ブログでの反応で顕著なタイプの一つに、ブログ著者の‘抗議’を今回の措置の撤回を要求したものと短絡させた上で、運営側への賛否や支持不支持を表明する類のものがあります。規約通りの処分なんだから云々とか、大所高所からMMOというのはそういうものだと諭す種の書き込みもそれに相当しますが、これらは発想の前提において問題としているポイントがブログ著者とズレている(と思える)ため、わたしの目にはとても無意味なスレ違いを生じさせているように思います。
こうしたやりとりを読み流してわかったのは、今回の処分が少なくないプレイヤーの間で議論紛糾の元となっている原因の核は複数あるため、そのうちの何を焦眉の懸案と捉えるのかによって感じかたや反応の色合いが変わってくる‘らしい’ということです。したがって恐らくこの件を考える際にまず把握すべきなのは、問題は一つではない、と理解することだと思います。処分単体でのRMT撲滅への実効性の有無や、プレイヤー個々の賛否は重みや眼差す角度の違いこそあれいずれも問題の一端に過ぎません。
ですからこの点への配慮を欠いたまま投じられる匿名の吐き捨てコメントによって議論が飽和してしまう(というか全体が希薄化し読みづらくなる)のは残念なことですね。goodbye個人の直接的な感想は、上記?コメント欄の6つ目の書き込みに集約されるので興味のあるかたはご参照ください。以下はそれより一歩引いた立場での私見になります。
▼私見と雑感
わたしの知り合いにも海外から接続しているプレイヤーは幾人かいます。そのなかには規約の存在を承知のうえで突発的なアカウントの停止を覚悟しつつプレイを楽しんでいるひとや、海外接続でプレイしても良いかと運営にきちんと問い合わせをした上で長くプレイし続けているひともいます。どうやら一様に今回の処分を免れているようですが、彼らとの交流等を通して今回の件に関し極私的に最も問題だと感じているのは、処分そのものの結果ではなくそのやり方にあります。
自身は海外から接続した過去もする予定もなく、また処分を受けた友人がいるわけでもないにも関わらず、今回の処分に憤りや違和感、心の痛みを覚えたプレイヤーのいくらかは、わたしと似たような見方を持っているのではないでしょうか。つまり冒頭に挙げた公式HP内の告知文中にあるような「プレイヤーの皆様に安心して楽しくプレイしていただけるゲームとなるよう」な手段として、今回の措置はよく配慮されたものだったのかという観点です。
ここで今回処分の対象となったプレイヤーの直の声を少し紹介します↓
http://sawatarihonoka.blog23.fc2.com/blog-entry-24.html
沢渡ほのかさんという在香港のプレイヤーによるものです。“The end of the world”と題されたこの文章、前半部分では処分対象者の立場から今回の措置に対する不満がごく直接的に述べられています。が、大枠としてはすでに挙げた教祖ブログでの議論を出るものではありません。
この記事で特に目を引いたのは後半部分の青字および赤字で強調された箇所だったので、以下そのあたりをメインに意訳します。
−−−記事タイトルにもあるように、今回の件は私にとってこのゲーム世界の終わりを意味しています。誰もが分かっている通り、光栄が私たち海外プレイヤーへの処分を撤回する可能性は0.1%もないでしょう。
しかしここで私が言いたいのは、今回の光栄のやり方はあまりに横暴ではないかということです。海外からの接続という規約違反を犯していたことは確かです。ですがそれを理由に処分を加えるのに、事前の警告がまったくなかったことを言っています。光栄にその法的義務がある否かということではなく、会社の姿勢としてどうなのか。少なくとも1ヵ月前の警告さえあれば、処分停止を覚悟でプレイを続けることもそこで課金を止めることもできたはずなのに、私の場合は"Cruz del Sur"へのアップデートと翌月分の支払いをした直後にこの処分を受けてしまいました。
契約とはその文面の如何に関わらず、本来双方向的な原理を持つものです。光栄側が私たち海外接続のプレイヤーからも支払いを受け取ってきたこともまた、この原理に照らせば私たちが行っていたことと同様に契約内容を逸脱した行為なのです。もし光栄がこの契約の原理をも遵守するなら、最初から私たちの支払いを受け入れるべきではなかった。その時点で光栄もまた契約不履行であったと言えるのです。この点が看過されたまま、2年ものあいだ提供し続けてきたサービスを、一方的に突然止めて良いはずがありません。
ですからサービス受容者の利益を考えるうえで、光栄による今回の処分は決してフェアなものでも正しいものでもありません。にも関わらず、日本の慣習法では良しとされてしまうのでしょうか。−−−
わたし(goodbye)は沢渡さんの訴えに全面的に同意できるわけではありません。たとえば彼女が12月2日に挙げている嘆願書の記事などは、処分対象者ではないプレイヤーへの呼びかけ方に明確な違和感を覚えるため、この面での支援行動を採ろうとは思いません。ただ今回の件を考えるにあたって、彼女の上述記事での訴えには日本のプレイヤーも耳を傾けて良い部分が大いにあると判断したため、拙訳を試みこの場で紹介することにしました。
というのも、いささか急ぎ足にも思えるこの処分をなぜこのタイミングで?ということを考えると、公式HPでの告知文には表出されていない外部的な要因が何かしらあると考えざるをえないのですね。すでに挙げた教祖ブログへのわたしのコメントでも述べた‘他国サーバの運営からの要望では?’というのは半ば茶々ですが、他にも例えばアメリカではMMO内での財産についてその所有権等の法的整備が現実に進んでいると聞きます。この流れは不可逆でしょうから、のちのち問題と‘なりそう’な根はできるだけ早く摘んでおくに越したことはない、という判断の所在等を深読みもできます。
上記意訳部分のとりわけ後半に関しては、本文中に"In Europe,"の語があるようにこのブログ著者のロンドンでの在住経験を通して身についたバランス感覚に基づく主張のようです。記事末尾の"customer’s law"が文字通りの消費者に関する商法関連を指さずもし文意的に"custom’s law"つまり慣習法(正しくは"common law")を指しているなら、彼女の指摘はわたしの深読みと重なる部分も出てきます。(日本でも商慣習法は民法に優先されますね) もちろん単なる深読みですからそれ自体はどうでもいいのですが、いずれにしても外部的な要因がもしそこにあるなら、それを開示されることなく処分を受けた側に不条理な思いが生じるのは必然と言って良いでしょう。その不可解さは総体としてまるで無益なものとしか思えないのです。
そしてこの点は恐らく、直接の処分対象者とは縁の薄いプレイヤーのいくらかをも不安にさせた‘本当の問題’の在り処の1つです。
ちなみにこの沢渡さん、ゲーム内では時折姿を見かける程度だったのですが、このかたのブログは移行前の旧サイトの頃からごくたまに訪れていました。忙しい学生生活(当時)の合間をぬって自分のペースでプレイを楽しんでいる感じが読んでいてとても好ましいものだったんですね。個人的にハタチ前後のころ香港や台湾に多くの友人を得た経験もあり、このゲームを始めた初年度に感じた魅力の一つはこうしたプレイヤーと場を同じくできることにもありました。これは余談になりますが、たとえばゲーム内での仕様修正に関するこのかたの考察などは、当時まだ‘大航海時代Online’を始めたばかりだったわたしにとってとても有益なものでもありました。(当該記事URL↓)
http://diarynote.jp/d/72119/20050914.html
ゲームを始めた初期、レベルが近かったこともありゲーム内でわたしと最も行動をともにしてくれた友人は、ニューヨークへ転勤中の関西人でした。これに限らずチャットを通して伝わってくる遠い場所での生活の雰囲気みたいなものも、わたしにとっては確実にこのゲームへINする楽しみの一つだったんですよね。
時期によって日本からINしたり海外からINしたりというプレイヤーサイドの需要が今度どんどん増していくのは、時流から言ってほとんど自明です。ですから個人的には、こうしたプレイヤーの潜在可能性をあらかじめバッサリと排除してしまう方向性だけが今後の‘大航海時代Online’にとって有益なのか、判断しかねる部分はとても大きいのです。
▼画像について
画像は下記サイトより。pepeさんによるプレイヤーブログです。
てぃきんるーむ: http://pepeice.blog15.fc2.com/blog-entry-517.html
なぜ今回の処分からこの画像掲示に行き着くのか、一見するだけでは不可解に映るかもしれません。ですがそのプロセスも含め11月30日記事以降のpepeさんの記述の展開には共感できる部分が多いので、この問題に関心を覚えたかたにはぜひ訪問のうえ納得いただければと思います。
※当記事をお読みいただいたうえで、今回の処分に関するご自身の主張や提案その他をされたいと感じたかたがもしいらしたら、有効性の観点から上述の教祖ブログもしくは公式掲示板への投稿をあらかじめお薦めしておきます。この記事を書いた目的は過去のほぼすべての記事と同様であるため、この種の問題にのみフレームトークをぶつけたがるタイプと思しきコメントに対し、色好い扱いはたぶんしません。あしからず。
▼概要
まず公式HPの告知文を念のため挙げておきます↓
http://www.gamecity.ne.jp/dol/news/important/body_230.htm
これに関するプレイヤー間の議論の一例として、教祖ブログのエントリーを以下に↓
?提起: http://nekokyoudan.blog14.fc2.com/blog-entry-1060.html
?検討: http://nekokyoudan.blog14.fc2.com/blog-entry-1061.html
?発案: http://nekokyoudan.blog14.fc2.com/blog-entry-1062.html
この問題に触れているプレイヤーブログは他にも多々ありますが、コメント欄も含めた上記3エントリーにおいて議論の沿革はおおよそ示されていると思います。
また公式掲示板[http://www.gamecity.ne.jp/dol/bbs/index.htm]でもより盛んな議論が交わされていますが、‘この場所であれば運営サイドの目に留まる可能性がある’という意識が影響するのか常に論点が曖昧なまま維持されがちで、上記?のコメント欄同様の議論の飽和が早々に起きている印象があります。
▼何が本当の問題なのか
上記に挙げた教祖ブログでの反応で顕著なタイプの一つに、ブログ著者の‘抗議’を今回の措置の撤回を要求したものと短絡させた上で、運営側への賛否や支持不支持を表明する類のものがあります。規約通りの処分なんだから云々とか、大所高所からMMOというのはそういうものだと諭す種の書き込みもそれに相当しますが、これらは発想の前提において問題としているポイントがブログ著者とズレている(と思える)ため、わたしの目にはとても無意味なスレ違いを生じさせているように思います。
こうしたやりとりを読み流してわかったのは、今回の処分が少なくないプレイヤーの間で議論紛糾の元となっている原因の核は複数あるため、そのうちの何を焦眉の懸案と捉えるのかによって感じかたや反応の色合いが変わってくる‘らしい’ということです。したがって恐らくこの件を考える際にまず把握すべきなのは、問題は一つではない、と理解することだと思います。処分単体でのRMT撲滅への実効性の有無や、プレイヤー個々の賛否は重みや眼差す角度の違いこそあれいずれも問題の一端に過ぎません。
ですからこの点への配慮を欠いたまま投じられる匿名の吐き捨てコメントによって議論が飽和してしまう(というか全体が希薄化し読みづらくなる)のは残念なことですね。goodbye個人の直接的な感想は、上記?コメント欄の6つ目の書き込みに集約されるので興味のあるかたはご参照ください。以下はそれより一歩引いた立場での私見になります。
▼私見と雑感
わたしの知り合いにも海外から接続しているプレイヤーは幾人かいます。そのなかには規約の存在を承知のうえで突発的なアカウントの停止を覚悟しつつプレイを楽しんでいるひとや、海外接続でプレイしても良いかと運営にきちんと問い合わせをした上で長くプレイし続けているひともいます。どうやら一様に今回の処分を免れているようですが、彼らとの交流等を通して今回の件に関し極私的に最も問題だと感じているのは、処分そのものの結果ではなくそのやり方にあります。
自身は海外から接続した過去もする予定もなく、また処分を受けた友人がいるわけでもないにも関わらず、今回の処分に憤りや違和感、心の痛みを覚えたプレイヤーのいくらかは、わたしと似たような見方を持っているのではないでしょうか。つまり冒頭に挙げた公式HP内の告知文中にあるような「プレイヤーの皆様に安心して楽しくプレイしていただけるゲームとなるよう」な手段として、今回の措置はよく配慮されたものだったのかという観点です。
ここで今回処分の対象となったプレイヤーの直の声を少し紹介します↓
http://sawatarihonoka.blog23.fc2.com/blog-entry-24.html
沢渡ほのかさんという在香港のプレイヤーによるものです。“The end of the world”と題されたこの文章、前半部分では処分対象者の立場から今回の措置に対する不満がごく直接的に述べられています。が、大枠としてはすでに挙げた教祖ブログでの議論を出るものではありません。
この記事で特に目を引いたのは後半部分の青字および赤字で強調された箇所だったので、以下そのあたりをメインに意訳します。
−−−記事タイトルにもあるように、今回の件は私にとってこのゲーム世界の終わりを意味しています。誰もが分かっている通り、光栄が私たち海外プレイヤーへの処分を撤回する可能性は0.1%もないでしょう。
しかしここで私が言いたいのは、今回の光栄のやり方はあまりに横暴ではないかということです。海外からの接続という規約違反を犯していたことは確かです。ですがそれを理由に処分を加えるのに、事前の警告がまったくなかったことを言っています。光栄にその法的義務がある否かということではなく、会社の姿勢としてどうなのか。少なくとも1ヵ月前の警告さえあれば、処分停止を覚悟でプレイを続けることもそこで課金を止めることもできたはずなのに、私の場合は"Cruz del Sur"へのアップデートと翌月分の支払いをした直後にこの処分を受けてしまいました。
契約とはその文面の如何に関わらず、本来双方向的な原理を持つものです。光栄側が私たち海外接続のプレイヤーからも支払いを受け取ってきたこともまた、この原理に照らせば私たちが行っていたことと同様に契約内容を逸脱した行為なのです。もし光栄がこの契約の原理をも遵守するなら、最初から私たちの支払いを受け入れるべきではなかった。その時点で光栄もまた契約不履行であったと言えるのです。この点が看過されたまま、2年ものあいだ提供し続けてきたサービスを、一方的に突然止めて良いはずがありません。
ですからサービス受容者の利益を考えるうえで、光栄による今回の処分は決してフェアなものでも正しいものでもありません。にも関わらず、日本の慣習法では良しとされてしまうのでしょうか。−−−
わたし(goodbye)は沢渡さんの訴えに全面的に同意できるわけではありません。たとえば彼女が12月2日に挙げている嘆願書の記事などは、処分対象者ではないプレイヤーへの呼びかけ方に明確な違和感を覚えるため、この面での支援行動を採ろうとは思いません。ただ今回の件を考えるにあたって、彼女の上述記事での訴えには日本のプレイヤーも耳を傾けて良い部分が大いにあると判断したため、拙訳を試みこの場で紹介することにしました。
というのも、いささか急ぎ足にも思えるこの処分をなぜこのタイミングで?ということを考えると、公式HPでの告知文には表出されていない外部的な要因が何かしらあると考えざるをえないのですね。すでに挙げた教祖ブログへのわたしのコメントでも述べた‘他国サーバの運営からの要望では?’というのは半ば茶々ですが、他にも例えばアメリカではMMO内での財産についてその所有権等の法的整備が現実に進んでいると聞きます。この流れは不可逆でしょうから、のちのち問題と‘なりそう’な根はできるだけ早く摘んでおくに越したことはない、という判断の所在等を深読みもできます。
上記意訳部分のとりわけ後半に関しては、本文中に"In Europe,"の語があるようにこのブログ著者のロンドンでの在住経験を通して身についたバランス感覚に基づく主張のようです。記事末尾の"customer’s law"が文字通りの消費者に関する商法関連を指さずもし文意的に"custom’s law"つまり慣習法(正しくは"common law")を指しているなら、彼女の指摘はわたしの深読みと重なる部分も出てきます。(日本でも商慣習法は民法に優先されますね) もちろん単なる深読みですからそれ自体はどうでもいいのですが、いずれにしても外部的な要因がもしそこにあるなら、それを開示されることなく処分を受けた側に不条理な思いが生じるのは必然と言って良いでしょう。その不可解さは総体としてまるで無益なものとしか思えないのです。
そしてこの点は恐らく、直接の処分対象者とは縁の薄いプレイヤーのいくらかをも不安にさせた‘本当の問題’の在り処の1つです。
ちなみにこの沢渡さん、ゲーム内では時折姿を見かける程度だったのですが、このかたのブログは移行前の旧サイトの頃からごくたまに訪れていました。忙しい学生生活(当時)の合間をぬって自分のペースでプレイを楽しんでいる感じが読んでいてとても好ましいものだったんですね。個人的にハタチ前後のころ香港や台湾に多くの友人を得た経験もあり、このゲームを始めた初年度に感じた魅力の一つはこうしたプレイヤーと場を同じくできることにもありました。これは余談になりますが、たとえばゲーム内での仕様修正に関するこのかたの考察などは、当時まだ‘大航海時代Online’を始めたばかりだったわたしにとってとても有益なものでもありました。(当該記事URL↓)
http://diarynote.jp/d/72119/20050914.html
ゲームを始めた初期、レベルが近かったこともありゲーム内でわたしと最も行動をともにしてくれた友人は、ニューヨークへ転勤中の関西人でした。これに限らずチャットを通して伝わってくる遠い場所での生活の雰囲気みたいなものも、わたしにとっては確実にこのゲームへINする楽しみの一つだったんですよね。
時期によって日本からINしたり海外からINしたりというプレイヤーサイドの需要が今度どんどん増していくのは、時流から言ってほとんど自明です。ですから個人的には、こうしたプレイヤーの潜在可能性をあらかじめバッサリと排除してしまう方向性だけが今後の‘大航海時代Online’にとって有益なのか、判断しかねる部分はとても大きいのです。
▼画像について
画像は下記サイトより。pepeさんによるプレイヤーブログです。
てぃきんるーむ: http://pepeice.blog15.fc2.com/blog-entry-517.html
なぜ今回の処分からこの画像掲示に行き着くのか、一見するだけでは不可解に映るかもしれません。ですがそのプロセスも含め11月30日記事以降のpepeさんの記述の展開には共感できる部分が多いので、この問題に関心を覚えたかたにはぜひ訪問のうえ納得いただければと思います。
※当記事をお読みいただいたうえで、今回の処分に関するご自身の主張や提案その他をされたいと感じたかたがもしいらしたら、有効性の観点から上述の教祖ブログもしくは公式掲示板への投稿をあらかじめお薦めしておきます。この記事を書いた目的は過去のほぼすべての記事と同様であるため、この種の問題にのみフレームトークをぶつけたがるタイプと思しきコメントに対し、色好い扱いはたぶんしません。あしからず。
コメント
私もいろいろと考えてみました。そもそもMMOには造詣が深くないため、RMT対策としての実効性であるとか、各国運営から国内運営へのある種の打診(?)、またはCEROの活動であるとか、そのあたりは深い考察をできませんでした。
それを承知で多くの意見を拝見すると、goodbyeさんのお感じになった「議論の飽和」とおなじ、どうも袋小路に入り込んで枝葉末節に至り、有効な議論がくすぶってかえって立ち消えている…そんな風に私も思いました。
問題の所在を探るために、私は光栄の立場を支持した上で考察してみました。
私が見つめていたのは、なぜこうもすぐに水掛け論的な展開になったり、規約の改定であるとか抗議するとか言う細かくも上滑りの実務協議になっているのか、ということです。何かが足りない。何か語り合うことを忘れている…。
そのなにものかが欠乏しているという感覚。それを探るためにあれこれブログを読み、考えを重ねてみました。
その結果、実効性や方法論よりも先に私たちユーザのモラリティについて、じっくり反省する必要がまずあるのではないか。海外からの不正接続というだけでなく、著作権規約などにも公然と違反しながら居丈高に運営を責め立てる行為に問題はないのか。はっきり言えば間違っていませんか、と。
つまり、自己の内省を経ないで一足飛びに各論を展開していることにものすごく違和感があったのだ、と思い至りました。
ですから結果的にはユーザの心情を理解し痛感するけれど、現在の紛糾した状態や、自分たちの状態を棚上げにして相手を責める態度を批判し、そこからさらに一体どうすることがまず必要なのか、という展開になりました。
そのうえで、「運営の公式発表」と「実効性、手段として適切性、ユーザへの納得度」が釣り合うかどうかを冷静に見極める必要がある、とgoodbyeさんの記事を読んでおもっています。
今回の件は複雑に色々絡み合ってて、自分なりの考えが纏まるのに時間がかかったのですが、結果としてまずは「自分の出来ることから」やっていこうという結論に達しました。
だからといって、シャウト垂れ流しとかそういうことはしたくないので、どうやって自分の出来る範囲で継続して皆さんに意識していただくかを考え中です…。
今回の件は、DOLを離れて久しい私にとりましても関心事で、久しぶりにブログを更新しております。
個々人見解に違いはあるようですが、概ね多数に共感を得られそうな事があるとすれば「なら2年半放置してたのは何故?」という疑問と不信であると思っています。
規約に書かれているから、を決め台詞に使っている人々は、道理をわきまえたつもりでいながら、実は思考停止しているだけでしょう。
規約違反者に責任があるのと同様、自ら作った規約を自らあって無きがものにしていた運営自身にも責任はある筈で、そう感じるのが普通の消費者の感覚であると思います。
↑↑で鄭和さんが言うように「2年半も(しかも金を取りつつ)放置してたのは何故?」「しかも警告もなくBAN?」という疑問がでるが普通だと思うのですが・・・。
今回の件処分を撤回させるさせないは別にして、
「あなた達のやり方には問題があると思うよ?」
という問題提起は最低限すべきかと思います。
上から順にレスいたします。
> マリィナ=ファリエルさん:
一方にはゲームを余暇に遊ぶおもちゃとして捉え、おもちゃが壊れたら別のおもちゃで遊べばいい、という見方があると思います。この場合MMOの運営とはおもちゃの内部機構に他なりませんから、運営による利用停止とはおもちゃの故障そのものです。
そしてもう一方には、そのおもちゃの内側でMMOゆえの人との心のつながりが生じることで、本来のおもちゃの枠組みからネットゲームが部分的にはみ出てしまったという現実があります。主要な要素でしかなかったキャラクターが記憶や個性を伴う疑似人格として認識され合うことで、それを呼び水としてゲーム内に登場する事物に関する権利義務関係が次第に‘現実的にも’実体化してきてしまう。
これはおもちゃの作り手である開発側にとっても鬼っ子的な状況で、明確な対処法が確立し一般に共有されているわけではない。ですから今回の件は、‘大航海時代Online’を巡ってそのことのひずみがよく顕れたケースの一つなのだろうと思います。(運営サイドがそう捉えているかは別として)
ただ後者の見方に立ったとき必然的に現われてくるだろうユーザー個々の責任意識(マリィナさんの言葉ではたぶんモラリティ)に関しては、これはこれでよくよく用心しなければならない概念だろうと思います。なぜなら再度原点に立ち帰り、はみ出た部分をどう扱うかを措いて言うならやはり、現実的にゲームはおもちゃでしかなく、おもちゃであってほしいからです。途中を省いてものすごく簡略化して言ってしまえばそうなります。
以下、内容的にpepeさんへのレスに続きます
画像貸出ありがとでした。「自分の出来る範囲」をきちんと踏まえるのがまず大事、というのは同感です。これは上記コメントの続きになりますが、遊びの選択肢として‘大航海時代Online’を選ぶ以上、ゲームに込められる心的な‘生き幅’を自覚しないままたとえば言葉づらだけを押し進めると、公式掲示板等にまま見られるような意味の飽和状態を招く結果になってしまう。
もちろんそこで真面目に議論しているかたにすればこの言われようは酷いものでしょうが、「自分にできること」という制約を看過した物言いが無駄に多すぎる印象を受けるのは確かです。記事本文ではこのことを、‘この場所であれば運営サイドの目に留まる可能性がある’という意識が影響するのか、と表現しましたが、そうでなければ議論そのものが遊びとなっているとしか思えません。マリィナさんのおっしゃるように、そこには何かが恒常的かつ致命的に欠落して見えてしまう。
今回の処分について、わたしは単に自分の感想をブログに書き付けるだけでは弱いと感じたので、見るべき価値があると感じる海外プレイヤーによる主張の翻訳を主体として、経緯全体を視野に入れて整理できる場を作ろうと考えてこの記事をまとめました。自分にできることを探した結果ですが、言い方をかえればわたしにできることはここまでなんですよね。この件について、これ以上先に歩み出る動機を今のところgoodbyeは持ちません。
率直に言えば、自己の可能域に対しその限界も見据えたうえでなければ、どんな言動も結局その場かぎりに終わると思います。ゲーム内ではよく同じ嗜好をもつプレイヤー同士によるグループ化が起きますが、そのグループが長続きするか否かというのも、たいていこのあたりが鍵になってますよね。遊びである以上、必ずしも長続きさせる必要のあるものばかりではありませんけど。
でもまああれです、pepeさんのつくる画像は好きな感じです>w<
ご無沙汰していますw ひさびさの鄭和さんのブログ更新、自分の記事を挙げるまでまったく気づきませんでした。記事中でおっしゃっている‘契約の本質とは「提示された案件に対する双方の合意・納得」’ゆえに今回の措置が疑問というのは、まさに沢渡さんが言っていることそのものですね。その通りだと思います。2年半に渡って光栄が放置しているあいだに育まれた、海外接続者も含むプレイヤー間の心のつながりを唐突に断ち切ってしまったことが、果たして最善の処方と言えたのか、ですね。
憶測ですがこうした点に関するプレイヤーサイドのネガティヴな反応の多さを、運営側は少し読み違えていたんじゃないでしょうか。もし‘この程度の反応は読み込み済み’のうえでの措置であったなら、それこそ光栄に対する不信感をもつプレイヤーは多いでしょう。そしてもし今回のユーザー側に見られた反応を多少なりとも予想外と受け取っているのなら、それに応じて少なくとも心を傷めたプレイヤーに対するアクションは何かしらとってもいいように思います。これはあくまで会社の姿勢というか良心の問題になりますから、この流れを知りつつもまったく無視するというのもまた有りなのでしょうけど。
ご心配おかけしましたです^w^;; もしうちの両親をみかけたらわたしは元気ですとお伝えくださいw
鄭和さんも言われているように、「道理をわきまえたつもりでいながら、実は思考停止しているだけ」としか思えないタイプの発言がやけに目立つのは確かに意外だったかも。
ただ、思考停止している割にわざわざ書き込みはするわけです(笑)。つまりある主張に対する反論を真摯に述べるのとは別の動機がそこにはかいま見えるわけで、これはもう内容以前の問題なんですよね。この手の書き込みって決まって匿名に近いHNだったりして、自分のHPへのリンクを付けた形での同種の発言は皆無なことを考え合わせると、本人も自分のしていることのみじめさを本当は分かっている節も感じます。だったらやらなきゃいいのに、とはいかないんでしょうけどね^^;
はぁ?嫌ならとっとと辞めろよ?
規約違反してるのはそっちだろ?w
こう言われたらどう答えるんだい?
それにしても言いたい事がよくわかんねーよさよならさんw
今回処分を受けたひとたちの多くは、突然奪われてしまったものについて後ろ髪を引かれながらも、それがなければDOLに注いだであろう時間と労力をこれからべつの何かに向けていくことになるだけでしょう。
ですからわたしはむしろ、あなたのようなひとに同情するんです。見ず知らずの他人が労力のいくらかを割いて構築している場にこうした吐き捨てを実際にやってしまう心のありかたというのは、あなた自身がそれを何とも思わずとも、その実かなり惨めなものだろうと‘想像’するからです。
そして匿名である以上、意識できるかできないかに関わらず、やったことの事実はあなただけにのしかかり続けるはずです。もちろん、あなた以外のすべての人間にとってその総体がどうでもいいことなんですが。
グバイさんの文章は理解できたり理解できなかったり。
だけど、理解できたときは心の底から感心させられるので、
理解できないときは、きっとぼくの解釈力が足りないのだろうと
いつも思わされてしまうのですた。
以前にも述べたことがあるのですが、このブログは「要するに何が言いたいの?」だけが大事なひとに向いてないのは確かです。結論よりも文脈を共有できるかた、読んでいる時間を楽しんでもらえるかたのために書くのでなければ、毎回こんな長文にする必要はそもそもないわけですしね(笑)。
ですから自然に、わかる/わからないという評価軸の優先順位は下がっていきます。つまり‘わかりやすさ’を意図的に犠牲にする局面があるということですが、書いているほうがそうですから、理解できたりできなかったりしつつも読み続けていただけるかたの存在はまさに望むところでもあります。ありがたいかぎりです。今後ともどうぞよろしく^^
http://rescue.ben7.net/
また、Wikiのページを作成して、現在までの様々な情報をまとめつつあります:
http://rescue.ben7.net/wiki/index.php
当事者の方々より、今まで日本友人の皆様の暖かく惜しみないご支援には、感謝の気持ちでいっぱいですとお伝えしておきます。またあつかましながら今後も引き続きご支援承れますよう、お願いいたします。
私自身は支援者なので、当事者の顧客としての権利はもちろん、我々非当事者で、何ら違反していない者に対しての、コーエーサイトの無視や、今後我々の身にも起りうるコーエーの乱暴なやり方に、危機感を覚えております。
Wikiの編集に、当事者への支援に限らず(違反に対して同情できない方々も多いと思うので)、我々日本人プレイヤーの対するコーエーの今回の冷たい対応や、今後コーエーが我々日本人プレイヤーに対しても万一でも、例えば規約上の「本サービスを利用するユーザーとして不適当であると当社が判断するに足る理由がある場合(=要するにコーエーが気に食わなければ)」を無制限に規約拡大解釈して、理不尽な処分を行うなどの恐れなどなど、ご意見、ご持論などについても、載せていただけると、尚ありがたく存じます。
それでは、用件のみで失礼致しました。