第28回大海戦@ソコトラ、いつもながらのおそおそレポートです。
初日 : 37勝 11敗 4分け 勝利ポイント 64 戦功 86
中日 : 54勝 11敗 5分け 勝利ポイント 78 戦功 105
千秋楽 : 43勝 9敗 8分け 勝利ポイント 72 戦功 84
今回は最初の項目が長くなります。大海戦系の記事一覧は下記URLまで。
[http://diarynote.jp/d/75061/20060824.html]
▼海戦総覧:
紅海の出口に浮かぶ要衝ソコトラが標的港となった今回の大海戦、会戦海域はアラビア海及びペルシャ湾、連盟構成はイスパニア+ヴェネツィアvsポルトガル+ネーデルランドとなりました。総合結果はなんと3009:3009で完全な引き分けに。
同じ連盟構成だった前回の大海戦と同様に小型クラスではポルトガル側が圧倒的な戦功を挙げ、参加者数に優るイスパニア側が大型クラスで何とか持ち直す形勢が続きました。前回結果も3797:3765と僅差だったように、NPC発生率の増減等システム的なバランシングが少し効きすぎている気がしますね。そのため以前に比べると攻防の要所や戦局のメリハリがまるで感じられずのっぺりとした印象が濃くなり、確実にイベントの魅力が減っているように思います。このことは今回他の国内3鯖がいずれも“辛勝”判定となったことにも表れていますが、たとえば過去には2005年7月のアテネ(2006年8月24日記事後半)や2005年12月のカリカット(2006年5月18日記事後半)を巡る大海戦など少数側が徹底した戦略共有により圧倒的多数の側に戦局の支配を許さなかった事例もありました。こうした参加プレイヤーの記憶に長く残るような海戦を望みがたい方向へと仕様変更が重ねられていくのはやはり残念です。
それに加え今回は標的港選定の投票締め切り40分前に83%の得票があったベルゲンの同盟旗が変えられ、得票率わずか8%のソコトラが繰り上げ決定となる波乱がありました。ベルゲンの旗は締め切り10分後には元に戻りましたが、このことが参加意欲に響いたプレイヤーはわたしの周りにも本当に多くいました。“こういうことがありうる”というのと、“実際に誰かが起こした”というのとではプレイヤーのこのイベントに対する今後の気の持ちようはかなり変わってくるはずです。個人的には投票期間の3日半の間だけ候補港5ヶ所の投資をペンディングするコストは払われて当然のように思えるのですが、局所的には非常に丁寧な作り込みも為されているのに、逆に別の箇所ではこうして無意味にプレイする気力を削ぐような粗さが放置されているのはとても不可解で、常々このゲームの勿体なく感じるところです。
▼艦隊総括:
イスパニア模擬戦同好会からは2ペア艦隊が参戦しました。結果、同好会艦隊としては過去最低の成績に終わったと言っても良いように思います。元々上記の出来事や遠隔地での開催により参戦者のべ数が減り、しかも会戦海域がアラビア半島を囲んでやたらに長い今回は多数側に属す自艦隊の苦戦を予想できてはいたものの、それをはるかに上回る不振ぶりでした。
不振の原因は様々に思いつきますが、一つ大きな要因としては“勝ちへのこだわり”が薄れてしまったことがあるように感じました。以前にはあったような艦隊内でのムードの盛り上がりや結束感がなく、その帰結として個別の技量以前の問題として戦闘中の意識共有に欠け、ただ模擬戦のように動いているだけといった場面が多くなりました。狙いが明確に共有できない限りはふだんの模擬戦と同じように動くのが最も妥当となるのも自然な話ですが、戦闘の形式が異なるのですからそれが一番良い戦いかたではないこともまた明らかです。ぶっちゃけていえばそれなら大海戦など出ずに模擬戦をしていたほうがいい。
昨年春から今年春にかけての実に1年間、わたしの所属した同好会艦隊は参戦した大海戦で少なくともうち1日は必ずMVPを出す状態が続いたのですが、その頃には“ここは勝ちを急ぐ場面”、“今は誰と誰が敵提督を左右から追い詰めていく場面”といったような意識共有を無言のうちにできている実感があったんですね。当時はのべ12-3人による“ほぼ固定”艦隊だったので、20人で旗艦及び艦隊メンバーの組み合わせを毎日替えた今回とは異なる要素も多いのですが、だとすればメンバーを固定することで生まれる持ち味を10人ではなく20人でどう共有していくかがあとに残った課題と言えそうです。毎日陣容を著しく変えるというのも良い方向には働かなかったのかも。
逆に現在のポルトガルは勢いに乗る軍人グループが複数並立し互いに凌ぎを削る活況を呈しており、戦っていても統率のとれた動きをしてくる艦隊がいくつもあって趨勢の変化を感じざるをえませんでした。イングランド模擬っこ艦隊に幾度挑んでも勝てなかった昔に一度立ち帰るべき時期かもしれません。
▼個人戦績:
初日 : 与撃沈/拿捕 18 決定打 6 被撃沈 8 与クリ 22 被クリ 12
中日 : 与撃沈/拿捕 20 決定打 5 被撃沈 8 与クリ 33 被クリ 7
千秋楽 : 与撃沈/拿捕 9 決定打 3 被撃沈 7 与クリ 21 被クリ 11
3日間トータルでみると、個人的にも過去1年余りの戦績中最も多く沈み、最も少なくしか沈められなかった大海戦となりました。新船を採用したり、鉄板の不使用や長距離牽引用にメインフルリグドセイルを装備するなど新たな試みをしたこともありますが、それにしても絶不調だった感は否めません。好調時には自分では敵提督しか狙っていなくても、それ以外の敵船が向こうから次々に砲撃チャンスを与えてくれるかのような良い流れが生まれるものですが、今回はそういう確変モードのような状況もほとんどやって来ませんでした。これまでも少し艤装を変えると舵切りや砲撃の微細なズレを修正するのに思いのほか手間取るということはありましたが、他にこれと特定できる原因を明確に思いつけないあたり、ちょっぴりシリアスかもしれません。(焦)
▼画像とおまけ:
画像上半は大海戦の翌週に商会ツアーで訪れた南米西岸にて。以下おまけ。
海戦ゲーム: http://search.teach-nology.com/web_tools/games/battle_ship/
古典的海戦ゲームのWeb版です。敵艦隊の配置を予測して砲撃していくものです。“COMPUTER’S FLEET”のマスをクリックすると着弾位置を指定できます。子供の頃、小学生向けの雑誌付録か何かでやって、目に見えない相手を推理していく感じが面白かったのを覚えています。ああなつかしの。
初日 : 37勝 11敗 4分け 勝利ポイント 64 戦功 86
中日 : 54勝 11敗 5分け 勝利ポイント 78 戦功 105
千秋楽 : 43勝 9敗 8分け 勝利ポイント 72 戦功 84
今回は最初の項目が長くなります。大海戦系の記事一覧は下記URLまで。
[http://diarynote.jp/d/75061/20060824.html]
▼海戦総覧:
紅海の出口に浮かぶ要衝ソコトラが標的港となった今回の大海戦、会戦海域はアラビア海及びペルシャ湾、連盟構成はイスパニア+ヴェネツィアvsポルトガル+ネーデルランドとなりました。総合結果はなんと3009:3009で完全な引き分けに。
同じ連盟構成だった前回の大海戦と同様に小型クラスではポルトガル側が圧倒的な戦功を挙げ、参加者数に優るイスパニア側が大型クラスで何とか持ち直す形勢が続きました。前回結果も3797:3765と僅差だったように、NPC発生率の増減等システム的なバランシングが少し効きすぎている気がしますね。そのため以前に比べると攻防の要所や戦局のメリハリがまるで感じられずのっぺりとした印象が濃くなり、確実にイベントの魅力が減っているように思います。このことは今回他の国内3鯖がいずれも“辛勝”判定となったことにも表れていますが、たとえば過去には2005年7月のアテネ(2006年8月24日記事後半)や2005年12月のカリカット(2006年5月18日記事後半)を巡る大海戦など少数側が徹底した戦略共有により圧倒的多数の側に戦局の支配を許さなかった事例もありました。こうした参加プレイヤーの記憶に長く残るような海戦を望みがたい方向へと仕様変更が重ねられていくのはやはり残念です。
それに加え今回は標的港選定の投票締め切り40分前に83%の得票があったベルゲンの同盟旗が変えられ、得票率わずか8%のソコトラが繰り上げ決定となる波乱がありました。ベルゲンの旗は締め切り10分後には元に戻りましたが、このことが参加意欲に響いたプレイヤーはわたしの周りにも本当に多くいました。“こういうことがありうる”というのと、“実際に誰かが起こした”というのとではプレイヤーのこのイベントに対する今後の気の持ちようはかなり変わってくるはずです。個人的には投票期間の3日半の間だけ候補港5ヶ所の投資をペンディングするコストは払われて当然のように思えるのですが、局所的には非常に丁寧な作り込みも為されているのに、逆に別の箇所ではこうして無意味にプレイする気力を削ぐような粗さが放置されているのはとても不可解で、常々このゲームの勿体なく感じるところです。
▼艦隊総括:
イスパニア模擬戦同好会からは2ペア艦隊が参戦しました。結果、同好会艦隊としては過去最低の成績に終わったと言っても良いように思います。元々上記の出来事や遠隔地での開催により参戦者のべ数が減り、しかも会戦海域がアラビア半島を囲んでやたらに長い今回は多数側に属す自艦隊の苦戦を予想できてはいたものの、それをはるかに上回る不振ぶりでした。
不振の原因は様々に思いつきますが、一つ大きな要因としては“勝ちへのこだわり”が薄れてしまったことがあるように感じました。以前にはあったような艦隊内でのムードの盛り上がりや結束感がなく、その帰結として個別の技量以前の問題として戦闘中の意識共有に欠け、ただ模擬戦のように動いているだけといった場面が多くなりました。狙いが明確に共有できない限りはふだんの模擬戦と同じように動くのが最も妥当となるのも自然な話ですが、戦闘の形式が異なるのですからそれが一番良い戦いかたではないこともまた明らかです。ぶっちゃけていえばそれなら大海戦など出ずに模擬戦をしていたほうがいい。
昨年春から今年春にかけての実に1年間、わたしの所属した同好会艦隊は参戦した大海戦で少なくともうち1日は必ずMVPを出す状態が続いたのですが、その頃には“ここは勝ちを急ぐ場面”、“今は誰と誰が敵提督を左右から追い詰めていく場面”といったような意識共有を無言のうちにできている実感があったんですね。当時はのべ12-3人による“ほぼ固定”艦隊だったので、20人で旗艦及び艦隊メンバーの組み合わせを毎日替えた今回とは異なる要素も多いのですが、だとすればメンバーを固定することで生まれる持ち味を10人ではなく20人でどう共有していくかがあとに残った課題と言えそうです。毎日陣容を著しく変えるというのも良い方向には働かなかったのかも。
逆に現在のポルトガルは勢いに乗る軍人グループが複数並立し互いに凌ぎを削る活況を呈しており、戦っていても統率のとれた動きをしてくる艦隊がいくつもあって趨勢の変化を感じざるをえませんでした。イングランド模擬っこ艦隊に幾度挑んでも勝てなかった昔に一度立ち帰るべき時期かもしれません。
▼個人戦績:
初日 : 与撃沈/拿捕 18 決定打 6 被撃沈 8 与クリ 22 被クリ 12
中日 : 与撃沈/拿捕 20 決定打 5 被撃沈 8 与クリ 33 被クリ 7
千秋楽 : 与撃沈/拿捕 9 決定打 3 被撃沈 7 与クリ 21 被クリ 11
3日間トータルでみると、個人的にも過去1年余りの戦績中最も多く沈み、最も少なくしか沈められなかった大海戦となりました。新船を採用したり、鉄板の不使用や長距離牽引用にメインフルリグドセイルを装備するなど新たな試みをしたこともありますが、それにしても絶不調だった感は否めません。好調時には自分では敵提督しか狙っていなくても、それ以外の敵船が向こうから次々に砲撃チャンスを与えてくれるかのような良い流れが生まれるものですが、今回はそういう確変モードのような状況もほとんどやって来ませんでした。これまでも少し艤装を変えると舵切りや砲撃の微細なズレを修正するのに思いのほか手間取るということはありましたが、他にこれと特定できる原因を明確に思いつけないあたり、ちょっぴりシリアスかもしれません。(焦)
▼画像とおまけ:
画像上半は大海戦の翌週に商会ツアーで訪れた南米西岸にて。以下おまけ。
海戦ゲーム: http://search.teach-nology.com/web_tools/games/battle_ship/
古典的海戦ゲームのWeb版です。敵艦隊の配置を予測して砲撃していくものです。“COMPUTER’S FLEET”のマスをクリックすると着弾位置を指定できます。子供の頃、小学生向けの雑誌付録か何かでやって、目に見えない相手を推理していく感じが面白かったのを覚えています。ああなつかしの。
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