【世界独航記ノ壹】
拡張パック“Cruz del Sur”実装初日、夕刻。INすると暗転したまま画面に「1522年9月6日―」との白文字が浮かび、世界周航イベント発生。一昨夜セビリアの出航所内で落ちたため、接続と同時にイベント開始のトリガーを引いたらしい。以下簡略に初周航の顛末と雑感を記す。
■出航準備
南太平洋の入港許可証がいきなり下りたことに驚きつつも、さっそく遠洋航海の準備へ。携行武装を高性能低耐久の対人海賊用と、イベント中に発生するかもしれないNPC戦用とでしばし迷い、いざ出くわしたとき後悔せずに済むという理由で前者を選択。海軍要請書、略奪命令書、対NPC用上納品など、しばらく手にすることのなかったアイテムも所持枠へ。
出航前、今日から開校された航海者養成学校へも顔を出してみる。支給された制服の素っ気なさはなかなか悪くない。ただこれを着たチビっ子たちがわらわらと群がる光景は、なぜホウキも一緒に支給しないのか不思議なくらいにマジカルな気はする。
新装されたスクールチャットへも入ってみるが、しばらくするとネタバレ的な発言が目につくようになり退室。当人は親切のつもりなのだろうし、何が聞きたくて何が聞きたくないのかはそれぞれに違うから、結局こういうときは耳をふさぐのが一番いい。同様の理由で商会チャットもしばし不在の旨通知して非表示に。
■大投資戦勃発、そして出航
そうこうしていると、なんと「ワンガヌイにて大投資戦が発生!」とのアナウンス。聞いたこともない、つまりたった数時間前に実装されたばかりの新港で発生させてしまう運営の破格ぶりにひたすら唖然。寡聞にしてこの地名を知らずどんなところか予想もつかないが、これで対人戦闘の可能性が一気に増大したのは確実。積載武装を追走/退避用の長距離砲主体から撃沈目的の名匠カロネード砲主体へと転換。
そして出航。
北アフリカ西岸沖、ラスパルマスにて周航イベント主人公の一人らしき、エレナ嬢が乗船してくる。こういう萌え系の美少女キャラクターが何ら悪びれずシナリオの中軸に居座るのは信頼に足るリサーチの産物なのか、単なる制作陣の趣味の問題なのか毎度のことだが悩ましい。すぐに馴染める自分もこわい。
お呼びがかかった多国籍の軍人チャットやイスパニアの海賊討伐チャットからは新船の性能情報や敵性海賊の動向が流れてくる。この種のネタバレであればいくらされてもわたしの場合はむしろ好める。通航中のカナリア沖でイングランドの海賊船が検索にかかり、チャットに同室するプレイヤーが交戦するも単艦レヴェルのため自船は先を急いでそのまま南下。リオ〜ブエノスアイレス〜ウシュアイアと寄港しつつシナリオを進め、マゼラン海峡を越えて航路を真西へ。
ちなみに今回のメイン船に選んだのは軍用ジーベック。ローズウッド製18%減量、連携強化スキル及び重量砲撃スキル搭載。最低耐久だが対海賊の追撃/退避戦にはじゅうぶん耐えうる。何よりジーベック系に特有の流線型船体にローズウッドの濃い赤紫はよく映える。自称むらさき芋。高速船の速度変更も事前に告知されていたが、この船もその恩恵を受けたらしく体感的にも早くなった。波の高い海域を通過するため対波性能に乏しいラ・ロワイヤルはサブに回し、戦列艦とともに一応携行はしておいた。
■ワンガヌイ実戦
ワンガヌイは現ニュージーランド北島の南岸に位置している。ゲーム内では港を出てすぐ向かいに南島が大きく横たわる。つまり両島に挟まれる形で、港への通航路は南東方向(現クック海峡)と北西方向(現タスマン湾)に限定されることになる。
その港であろうことか実装初日の夜、大投資戦が起きた。ワンガヌイは世界周航イベントのルート上にあり、大投資戦など勃発せずとも今日はあまたの船がマゼラン海峡から南太平洋を横切って南東方向から入港し、次の寄港地へと向けて北西方向へと抜けていく日なのだから、対人海賊が群がる条件としてはこのうえない。実際自船が南東側の海峡へと進入した時点ですでに敵味方双方の海賊艦隊や討伐艦隊が視認され、港へと入るとさっそく現地にいるポルトガル海賊主体の対人チャットからの呼び鈴が響いた。
このところ基本的にフェアな状況下での艦隊戦しかしていなかったこともあり、一戦ごとに勢力の優劣が目まぐるしく変わり、非対称の戦闘が連続する危険海域での実戦はかなりの手応えがあった。
が、一般の商船・冒険船への敵性艦隊による襲撃を妨害すべく、追加帆も未装備な状態で交戦して1vs4となり拿捕されたり、職業が釣り師であるにも関わらず本職軍人相手に前のめりに機雷戦を仕掛けたあげく修理が追いつかずに沈んだりと惨敗も目立った。艦隊戦となった際にも、お互いに敵旗艦を落とすことが最終目的の大海戦や模擬戦とは優先すべき判断軸がまるで異なるため、援軍への入りかたなど久々ゆえのミステイクを連発。随所に甘さが出た。
トータルでは5500万Dほどの賞金収入と、フル耐久の最高貫通カロネード砲14門を獲得。被害は被拿捕時の所持金24万Dと真鯛一樽のほかは耐久損耗のみ。戦利品の大砲は1on1を戦った敵海賊から味方船が獲得したのち譲り受けたものだが、収奪される可能性の高い海賊船にこんなにも高価な砲を載せるものなのかと少し驚く。意気込みの差とも。
■終息
勢力としては海賊船が各々10隻前後に賞金稼ぎが数隻ずつ加わって、離席その他で陣容は入れ替わりつつも大投資戦の終了まで衝突が続いた。衝突の主局面では賞金の懸かっていないわたしのような賞金稼ぎが一方的に儲かってしまうわけだが、その合間あいまや大投資戦の終了後も数時間にわたって往来する一般船が次々に襲われていたようだから、この夜の海賊側のゲインはおそらく自船の比ではない。
大投資戦そのものは終了後のほうが投資行動が活発化する風景もすでに見慣れたものとなり、発生誘導の操作も含め現状どうにも急造感の目立つシステムと言わざるを得ない。
結果としてこの夜は、冒険経験の獲得チャンスを少しでも活かしたいという貧乏根性による転職が仇と出る局面もあったが、冒険職なのに戦闘機会は逃したくないという欲張り根性に発する武装選択は大いに活きた。人生なにがどう転ぶかなんてわからない。わからないほうがたぶんいい。 といきなり締める。
画像はそのワンガヌイにて。せっかくなので冒険職限定のベルベットジュストコールを着用、蒼穹に向かいて一心にアピールするの図。この画像を撮るべく新出のエモーションを幾度も繰り返していたら、通りがかった初見のプレイヤーからありがたくも「ブログ読んでます〜」とのTellをいただいた。やや、赤面。
―1522年佳月佳日 筆
拡張パック“Cruz del Sur”実装初日、夕刻。INすると暗転したまま画面に「1522年9月6日―」との白文字が浮かび、世界周航イベント発生。一昨夜セビリアの出航所内で落ちたため、接続と同時にイベント開始のトリガーを引いたらしい。以下簡略に初周航の顛末と雑感を記す。
■出航準備
南太平洋の入港許可証がいきなり下りたことに驚きつつも、さっそく遠洋航海の準備へ。携行武装を高性能低耐久の対人海賊用と、イベント中に発生するかもしれないNPC戦用とでしばし迷い、いざ出くわしたとき後悔せずに済むという理由で前者を選択。海軍要請書、略奪命令書、対NPC用上納品など、しばらく手にすることのなかったアイテムも所持枠へ。
出航前、今日から開校された航海者養成学校へも顔を出してみる。支給された制服の素っ気なさはなかなか悪くない。ただこれを着たチビっ子たちがわらわらと群がる光景は、なぜホウキも一緒に支給しないのか不思議なくらいにマジカルな気はする。
新装されたスクールチャットへも入ってみるが、しばらくするとネタバレ的な発言が目につくようになり退室。当人は親切のつもりなのだろうし、何が聞きたくて何が聞きたくないのかはそれぞれに違うから、結局こういうときは耳をふさぐのが一番いい。同様の理由で商会チャットもしばし不在の旨通知して非表示に。
■大投資戦勃発、そして出航
そうこうしていると、なんと「ワンガヌイにて大投資戦が発生!」とのアナウンス。聞いたこともない、つまりたった数時間前に実装されたばかりの新港で発生させてしまう運営の破格ぶりにひたすら唖然。寡聞にしてこの地名を知らずどんなところか予想もつかないが、これで対人戦闘の可能性が一気に増大したのは確実。積載武装を追走/退避用の長距離砲主体から撃沈目的の名匠カロネード砲主体へと転換。
そして出航。
北アフリカ西岸沖、ラスパルマスにて周航イベント主人公の一人らしき、エレナ嬢が乗船してくる。こういう萌え系の美少女キャラクターが何ら悪びれずシナリオの中軸に居座るのは信頼に足るリサーチの産物なのか、単なる制作陣の趣味の問題なのか毎度のことだが悩ましい。すぐに馴染める自分もこわい。
お呼びがかかった多国籍の軍人チャットやイスパニアの海賊討伐チャットからは新船の性能情報や敵性海賊の動向が流れてくる。この種のネタバレであればいくらされてもわたしの場合はむしろ好める。通航中のカナリア沖でイングランドの海賊船が検索にかかり、チャットに同室するプレイヤーが交戦するも単艦レヴェルのため自船は先を急いでそのまま南下。リオ〜ブエノスアイレス〜ウシュアイアと寄港しつつシナリオを進め、マゼラン海峡を越えて航路を真西へ。
ちなみに今回のメイン船に選んだのは軍用ジーベック。ローズウッド製18%減量、連携強化スキル及び重量砲撃スキル搭載。最低耐久だが対海賊の追撃/退避戦にはじゅうぶん耐えうる。何よりジーベック系に特有の流線型船体にローズウッドの濃い赤紫はよく映える。自称むらさき芋。高速船の速度変更も事前に告知されていたが、この船もその恩恵を受けたらしく体感的にも早くなった。波の高い海域を通過するため対波性能に乏しいラ・ロワイヤルはサブに回し、戦列艦とともに一応携行はしておいた。
■ワンガヌイ実戦
ワンガヌイは現ニュージーランド北島の南岸に位置している。ゲーム内では港を出てすぐ向かいに南島が大きく横たわる。つまり両島に挟まれる形で、港への通航路は南東方向(現クック海峡)と北西方向(現タスマン湾)に限定されることになる。
その港であろうことか実装初日の夜、大投資戦が起きた。ワンガヌイは世界周航イベントのルート上にあり、大投資戦など勃発せずとも今日はあまたの船がマゼラン海峡から南太平洋を横切って南東方向から入港し、次の寄港地へと向けて北西方向へと抜けていく日なのだから、対人海賊が群がる条件としてはこのうえない。実際自船が南東側の海峡へと進入した時点ですでに敵味方双方の海賊艦隊や討伐艦隊が視認され、港へと入るとさっそく現地にいるポルトガル海賊主体の対人チャットからの呼び鈴が響いた。
このところ基本的にフェアな状況下での艦隊戦しかしていなかったこともあり、一戦ごとに勢力の優劣が目まぐるしく変わり、非対称の戦闘が連続する危険海域での実戦はかなりの手応えがあった。
が、一般の商船・冒険船への敵性艦隊による襲撃を妨害すべく、追加帆も未装備な状態で交戦して1vs4となり拿捕されたり、職業が釣り師であるにも関わらず本職軍人相手に前のめりに機雷戦を仕掛けたあげく修理が追いつかずに沈んだりと惨敗も目立った。艦隊戦となった際にも、お互いに敵旗艦を落とすことが最終目的の大海戦や模擬戦とは優先すべき判断軸がまるで異なるため、援軍への入りかたなど久々ゆえのミステイクを連発。随所に甘さが出た。
トータルでは5500万Dほどの賞金収入と、フル耐久の最高貫通カロネード砲14門を獲得。被害は被拿捕時の所持金24万Dと真鯛一樽のほかは耐久損耗のみ。戦利品の大砲は1on1を戦った敵海賊から味方船が獲得したのち譲り受けたものだが、収奪される可能性の高い海賊船にこんなにも高価な砲を載せるものなのかと少し驚く。意気込みの差とも。
■終息
勢力としては海賊船が各々10隻前後に賞金稼ぎが数隻ずつ加わって、離席その他で陣容は入れ替わりつつも大投資戦の終了まで衝突が続いた。衝突の主局面では賞金の懸かっていないわたしのような賞金稼ぎが一方的に儲かってしまうわけだが、その合間あいまや大投資戦の終了後も数時間にわたって往来する一般船が次々に襲われていたようだから、この夜の海賊側のゲインはおそらく自船の比ではない。
大投資戦そのものは終了後のほうが投資行動が活発化する風景もすでに見慣れたものとなり、発生誘導の操作も含め現状どうにも急造感の目立つシステムと言わざるを得ない。
結果としてこの夜は、冒険経験の獲得チャンスを少しでも活かしたいという貧乏根性による転職が仇と出る局面もあったが、冒険職なのに戦闘機会は逃したくないという欲張り根性に発する武装選択は大いに活きた。人生なにがどう転ぶかなんてわからない。わからないほうがたぶんいい。 といきなり締める。
画像はそのワンガヌイにて。せっかくなので冒険職限定のベルベットジュストコールを着用、蒼穹に向かいて一心にアピールするの図。この画像を撮るべく新出のエモーションを幾度も繰り返していたら、通りがかった初見のプレイヤーからありがたくも「ブログ読んでます〜」とのTellをいただいた。やや、赤面。
―1522年佳月佳日 筆
コメント
ワンガヌイで黄色い声援を飛ばしたnu-shenと言います。
ああいう初めての場所って、旅情に誘われたりして、
気持ち大胆になりますね^^;思わず声掛けちゃいました。
遠洋航海で海賊や見知らぬ島を発見したり、大航海って
楽しみようですよね。
goodbyeさんの楽しみ方には、拘りがあっていいなあと思いました。
わたしなんて、商会チャットやフレから情報引っ掻き集めながら
ベテラン冒険家に引っ張られて世界一周しました。
味気ないもんです。
遠方に出ると見知らぬひとに声をかけやすくなるというのは、リアルの旅と同じかもですねw
知り合いとわいわい艦隊を組んで長距離航海というのは滅多にしなくなりましたねぇ。みんなで一緒に航海するのも途中でいろいろ予想外のハプニングが起きたり楽しいですよね^^
わたしのこのゲームでの遊びかたはいつのまにか冒険面に関しては思い入れ130%、海事面では具体的なタクティクス130%という感じにすっかり乖離してしまいました。(笑)
書き込み&お声かけ感謝でした^^