ぼんやりとした良さの意味
2009年6月13日 常在戦場 コメント (2)
今年4回目の課金中です。とはいえ諸事情により、海に出て活動するのは週1,2回くらい。
▼アズレージョ紋様のゲーム内的価値について
現在開催中のLiveイベント“オポルト漁師まつり ~Festival de Pescador~”、もはや新規の試みには付き物の運営サイドによる読み違えもありましたが、それなりに楽しめているひとは多いようですね。今回はこのイベントを巡って書こうと思い立ちました。まず取り上げたいのは公式HP内イベントページの意匠について。
公式HP: http://www.gamecity.ne.jp/dol/live_event/090602.htm
‘大航海時代Online’のゲーム内では、地理歴史や異国文化にとても精通しているプレイヤーによく出会います。上記イベント告知の見出しやアイコンに使われている意匠をみて‘おっ!’と思っただろうそうした方々には言わずもがなの話になりますが、これ、イベントの舞台であるポルトガルの文化史を語るうえでは外すことのできない“アズレージョ”技法に典型的な文様なんですね。[右上画像]
もちろんアイコンや背景を言及内容に関連させてデザインするというのはウェブ一般においてよくある話だし、‘大航海時代Online’の過去のイベントでも例えばヴァレンタインのときは薔薇やハートマーク、ハロウィンであればかぼちゃのアイコンが登場するといった工夫はありました。しかし今回の場合、‘魚’や‘釣り具’のアイコンではなくアズレージョ模様が採用されているところに新鮮さがあります。この発想はアイコンに各国の紋章等を採用するのともまた違ったセンスの存在を窺わせ、大袈裟な言い方をすれば個人的にイベント内容よりもこのデザインを目にして、‘このゲームまだまだ行けそうかも’と可能性を感じました。
▼エラーの真髄
わたしは昨今の運営サイドが見せる全体的なスタンスに対してはかなり不可解な思いを抱くようになったプレイヤーの一人なのですが、その不可解さを根拠にイベントの不備を具体的に並べたてるのは今さら不毛なので省略します。運営にユーザー側の不満を吸い上げる機構が働いているとすれば、今回の失策に伴う批判の声も未来の類似イベントにおける改善の素材としていずれは消費されてゆくことでしょう。
ただ‘PS3で始めた初心者も主体となって楽しめるイベント’という企図が前面に出過ぎ、普段はプレイスタイルが異なるため一緒に遊べない商会員やフレと一緒にできるイベントが何であれ欲しい、指示通りに移動して周るお使いクエストではなくできれば戦闘も絡まず他プレイヤーと協働する時限的なイベントがしたい、などといった既存プレイヤーの幾らかが日々蓄積しているだろう潜在的な需要の総量を読み違えていたとすれば、そこは大いに熟考されて良いことだろうと思います。また運営サイドが、プレイヤー側から‘そのように見える’素振りを毎度繰り返していることの意図がいまだわかりません。(言うまでもなく私見です。)
▼ぼんやりとした良さの意味
現在の運営スタンスへの疑問とは対照的に、ゲーム内では今でも時折、‘この設定はすごいな’と感心させられる場面があります。それはインド圏の交易所主人の脇に置かれたさりげない道具であったり、東南アジアのNPCが発するちょっとしたひとことや、洋上グラフィックにおけるジェロニモス修道院のかわいさ(リスボン港を表すデフォルメされた教会の3Dグラフィックです)であったりするのだけれど、わたしのようにわざわざ意識化/言語化させずとも、それらを‘大航海時代Online’がもつ魅力の重要な要素として楽しんでいるプレイヤーはきっと多いはずです。
これらが、例えばゲーム内に登場する各文化の多彩な衣装などのように、誰から見てもこのゲームの“売り”として明確に認識されうる要素では必ずしもない、というところがこの文脈ではポイントです。こうしたあたりを以下長々と書き連ねるのも疲れるので、類似言及のある叔父貴のブログ記事を紹介してそれに代えます。目線としてはもっとマニアックになりますが。
浮上する天蓋: http://rainyheart.blog32.fc2.com/blog-entry-48.html
言い方を真似れば、今回の“オポルト漁師まつり”についてのブログをしばらく見てまわった限りではアズレージョへの言及は見当たらなかったけれど、この点を巡ってユーザーサイドからの明記された評価が存在するのは大事だろうと思ったので、ひさびさに更新してみました、という感じになるでしょうか。そのアイコンの向こう側に連綿と続いてきたリアルの歴史文化の香りを漂わせることができるのは、‘大航海時代Online’が他のネットゲームに対してもつ強力な武器の一つなんですよね。仮に公式HPのデザイナーにとっては些細な思いつきに過ぎないとしても、そこがただのハート型アイコンとは自ずと違ってくるわけです。
▼おまけ
画像は一つ目がアズレージョ紋様のアイコン、二つ目が知り合いの体験版プレイヤーのかたへの街頭インタヴュー。一行目はわたしの発言です。参考までにwikipedia内アズレージョ紋様の解説ページを↓ やけに詳しいです。[要コピペ]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A7
コメントが付いてないのにコメント数だけ伸びる現象、何かと思ったらDiary Note全般に起きているようですね。すぐに修正されないところがいかにもDiary Noteらしくて素敵です。最近はネタも下書きもあるのに、なかなか記事更新までやり切る余裕が生まれません。こうしてボツになったテキストが過去大量にあるのはさても恐ろしきことなりけり。
▼アズレージョ紋様のゲーム内的価値について
現在開催中のLiveイベント“オポルト漁師まつり ~Festival de Pescador~”、もはや新規の試みには付き物の運営サイドによる読み違えもありましたが、それなりに楽しめているひとは多いようですね。今回はこのイベントを巡って書こうと思い立ちました。まず取り上げたいのは公式HP内イベントページの意匠について。
公式HP: http://www.gamecity.ne.jp/dol/live_event/090602.htm
‘大航海時代Online’のゲーム内では、地理歴史や異国文化にとても精通しているプレイヤーによく出会います。上記イベント告知の見出しやアイコンに使われている意匠をみて‘おっ!’と思っただろうそうした方々には言わずもがなの話になりますが、これ、イベントの舞台であるポルトガルの文化史を語るうえでは外すことのできない“アズレージョ”技法に典型的な文様なんですね。[右上画像]
もちろんアイコンや背景を言及内容に関連させてデザインするというのはウェブ一般においてよくある話だし、‘大航海時代Online’の過去のイベントでも例えばヴァレンタインのときは薔薇やハートマーク、ハロウィンであればかぼちゃのアイコンが登場するといった工夫はありました。しかし今回の場合、‘魚’や‘釣り具’のアイコンではなくアズレージョ模様が採用されているところに新鮮さがあります。この発想はアイコンに各国の紋章等を採用するのともまた違ったセンスの存在を窺わせ、大袈裟な言い方をすれば個人的にイベント内容よりもこのデザインを目にして、‘このゲームまだまだ行けそうかも’と可能性を感じました。
▼エラーの真髄
わたしは昨今の運営サイドが見せる全体的なスタンスに対してはかなり不可解な思いを抱くようになったプレイヤーの一人なのですが、その不可解さを根拠にイベントの不備を具体的に並べたてるのは今さら不毛なので省略します。運営にユーザー側の不満を吸い上げる機構が働いているとすれば、今回の失策に伴う批判の声も未来の類似イベントにおける改善の素材としていずれは消費されてゆくことでしょう。
ただ‘PS3で始めた初心者も主体となって楽しめるイベント’という企図が前面に出過ぎ、普段はプレイスタイルが異なるため一緒に遊べない商会員やフレと一緒にできるイベントが何であれ欲しい、指示通りに移動して周るお使いクエストではなくできれば戦闘も絡まず他プレイヤーと協働する時限的なイベントがしたい、などといった既存プレイヤーの幾らかが日々蓄積しているだろう潜在的な需要の総量を読み違えていたとすれば、そこは大いに熟考されて良いことだろうと思います。また運営サイドが、プレイヤー側から‘そのように見える’素振りを毎度繰り返していることの意図がいまだわかりません。(言うまでもなく私見です。)
▼ぼんやりとした良さの意味
現在の運営スタンスへの疑問とは対照的に、ゲーム内では今でも時折、‘この設定はすごいな’と感心させられる場面があります。それはインド圏の交易所主人の脇に置かれたさりげない道具であったり、東南アジアのNPCが発するちょっとしたひとことや、洋上グラフィックにおけるジェロニモス修道院のかわいさ(リスボン港を表すデフォルメされた教会の3Dグラフィックです)であったりするのだけれど、わたしのようにわざわざ意識化/言語化させずとも、それらを‘大航海時代Online’がもつ魅力の重要な要素として楽しんでいるプレイヤーはきっと多いはずです。
これらが、例えばゲーム内に登場する各文化の多彩な衣装などのように、誰から見てもこのゲームの“売り”として明確に認識されうる要素では必ずしもない、というところがこの文脈ではポイントです。こうしたあたりを以下長々と書き連ねるのも疲れるので、類似言及のある叔父貴のブログ記事を紹介してそれに代えます。目線としてはもっとマニアックになりますが。
浮上する天蓋: http://rainyheart.blog32.fc2.com/blog-entry-48.html
言い方を真似れば、今回の“オポルト漁師まつり”についてのブログをしばらく見てまわった限りではアズレージョへの言及は見当たらなかったけれど、この点を巡ってユーザーサイドからの明記された評価が存在するのは大事だろうと思ったので、ひさびさに更新してみました、という感じになるでしょうか。そのアイコンの向こう側に連綿と続いてきたリアルの歴史文化の香りを漂わせることができるのは、‘大航海時代Online’が他のネットゲームに対してもつ強力な武器の一つなんですよね。仮に公式HPのデザイナーにとっては些細な思いつきに過ぎないとしても、そこがただのハート型アイコンとは自ずと違ってくるわけです。
▼おまけ
画像は一つ目がアズレージョ紋様のアイコン、二つ目が知り合いの体験版プレイヤーのかたへの街頭インタヴュー。一行目はわたしの発言です。参考までにwikipedia内アズレージョ紋様の解説ページを↓ やけに詳しいです。[要コピペ]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A7
コメントが付いてないのにコメント数だけ伸びる現象、何かと思ったらDiary Note全般に起きているようですね。すぐに修正されないところがいかにもDiary Noteらしくて素敵です。最近はネタも下書きもあるのに、なかなか記事更新までやり切る余裕が生まれません。こうしてボツになったテキストが過去大量にあるのはさても恐ろしきことなりけり。
コメント
息子は、condomを…ふくらませたみたいよ。
まだ…無邪気だね!
皆さんは、教えた&教えて貰った、記憶ありますか?